涼平「劇場版!!秘密結社鷹の爪のパンフレットを入手したよ、吉田くん。中身の充実した素晴らしくかわいいパンフレットなんだけど表紙が全面的に総統なんだよなぁ。…秘密結社なのに…。こういう方向性でいいのかね?吉田くん。 何?本人すっかりその気になってノリノリで印刷屋に発注してたからいいんじゃないのー! って、なんで女子高生のように語尾をのばして若干スネてるのかね、吉田くん。…あっ!もしかしてー、自分が表紙じゃないからスネてるのかね?吉田くん。」
吉田「…。」
涼平「どうやら図星のようだね、よ・し・だ・くん。」
吉田「…。」
涼平「ハハハ…。大丈夫だよ吉田くん。そんなの博士に頼めば吉田くんが表紙のバージョンをすぐに作ってくれるよ。それに博士のことだから通常のパンフレットでは考えられない様々なオプションを付けてくれるに違いないよ、吉田くん。 何?例えばどんな?って。」
涼平「うーん、そうだなー。」
涼平「例えばこんなのはどうかね、吉田くん。防水、防菌、防カビ加工なのはもちろん、どんなに折り曲げてもお湯をかけたら復元する形状記憶素材製。ジャスミンの香りがほのかに漂い、蝶や小鳥が集まってくる。急なトイレでも安心なポケットティッシュを標準装備し、恋人や奥さんには絶対バレないステルス機能付きテレクラのビラまで入ってる。文章やコメントは世界のあらゆる言語に対応した音声ガイダンス内蔵で、近所のスーパーに持って行けばパンのみみがタダでもらえる。タンス男をはじめとする歴代怪人のカードを収納できる特製バインダー付きで、初回限定特典として権利関係がうるさくてカード化できなかったバッタライダーのキラキラホログラムカードが同封されている。表紙に付いてるボタンを押すと吉田くんの声と振りで“たーかーのーつーめー”とうるさいくらいに宣伝しまくる。…秘密結社なのに…。そして何より映画を見なくても劇場版本編が飛び出す絵本ならぬ飛び出す3Dで見ることができる。 どうかねー、吉田くん。素晴らしいだろ。」
目をキラキラさせている吉田くん。
涼平「おっ!テンション上がってきたね、吉田くん。まぁ、最後の機能はノリだけで書いてみたよ。 そうと決まれば早速100円ショップに材料買いに行くよ!吉田くん!」
勢いよく出ていこうとする二人。何やら部屋の隅の重たい空気に気付く。というか気付かざるをえないくらい重い空気。
どよ〜〜ん。
涼平「ま、まさか?お前までスネてるのか?」
フィリップ「…(涙)。」
涼平「ハハハ…。大丈夫だよフィリップ。そんなの博士に頼めばフィリップが表紙のバージョンをすぐに作ってくれるよ。それに博士のことだから通常のパンフレットでは考えられない様々なオプションを付けてくれるに違いないよ、フィリップ。 ?例えばどんな?って。」
涼平「うーん、そうだなー。」
涼平「例えばこんなのはどうかね、フィリップ。防水、防菌、防カビ加工なのはもちろん、どんなに折り曲げてもお湯をかけたら復元する形状記憶素材製。ジャスミンの香りがほのかに漂い、蝶や小鳥が集まってくる。急なトイレでも安心なポケットティッシュを標準装備し、恋人や奥さんには絶対バレないステルス機能付きテレクラのビラまで入ってる。文章やコメントは世界のあらゆる言語に対応した音声ガイダンス内蔵で、近所のスーパーに持って行けばパンのみみがタダでもらえる。タンス男をはじめとする歴代怪人のカードを収納できる特製バインダー付きで、初回限定特典として権利関係がうるさくてカード化できなかった大空男のキラキラホログラムカードが同封されている。表紙に付いてるボタンを押すとフィリップのデス声とマイクパフォーマンスで“たーかーのーつーめー”とうるさいくらいに宣伝しまくる。…秘密結社なのに…。そして何より映画を見なくても劇場版本編が飛び出す絵本ならぬ飛び出す3Dで見ることができる。 どうかねー、フィリップ。素晴らしいだろ。」
目をキラキラさせているフィリップ。
涼平「おっ!テンション上がってきたね、フィリップ。まぁ、最後の機能はノリだけで書いてみたよ。 そうと決まれば早速100円ショップに材料買いに行くよ!フィリップ!」
勢いよく出ていこうとする二人。何やら部屋の隅の重たい空気に気付く。というか気付かざるをえないくらい重い空気。
どよ〜〜ん。
涼平「ま、まさか?お前までスネてるのか?」
菩薩峠「…パパ。」
涼平「ハハハ…。大丈夫だよ菩薩峠くん。そんなの博士に頼めば菩薩峠くんが表紙のバージョンをすぐに作って…」
〜end〜
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