小田井涼平　RifeStyle: 俺、鷹の爪団なの？

Ａパート

涼平「大変だよー！吉田くん。さっき鷹の爪の公式ホームページ見たらトークイベントの告知があったんだけど、皆さんぜひ足を運んでくださいね！宣伝もそこそこに…そこそこに…そうそこに、な、なんと俺が鷹の爪団の一員だって書いてあるじゃないか。鷹の爪団の団員募集っていうのはこういうシステムなのかね？吉田くん。
さすがに世界征服をもくろむ組織のやることは強引かつ凶悪だな。まてよ、そういえば数日前の昼１時から２時までの１時間の記憶がないんだよなー。ハッ！まさか…吉田くん…。んっ…、あっ！なんだこれ？リ、リストバンド！ Listband 　いつの間に…。恐るべしだよ吉田くん。　しかも一つは鷹の爪団のエンブレム入り！　宣伝効果もバッチリじゃないかー！…秘密結社なのに…。　しかし吉田くん、公式にもまだ画像がないのに先走りすぎだよ。何？自作自演だから大丈夫だって？　確かにそうだったね。では大々的にＣＭでも入れておこうかね吉田くん。…秘密結社なのに…。」

－ＣＭ－　さわやか修造編－

修造「熱くなれ！熱くなれ！そして真っ赤に燃えて汗をかけ！」

汗のせいで手がすべってラケットを飛ばす修造。そしてしたたる大量の汗。
修造「いかん！」

そんな修造にリストバンドを手渡す牛の着ぐるみを着た吉田くん。

吉田「モゥー。」

涼平「…。」

涼平「そ、それは！昔懐かしのオレたちひょうきん族の吉田くんじゃないか！そういえば吉田くんのお父さんいいキャラだったなぁー。」

－間－
懐かしい顔で遠くを見る涼平。

涼平「違うよ吉田くん！それは吉田くんじゃなくて吉田くんだよ。あれっ…？　だから、それは吉田くんじゃなくて吉田くんだよ。　あれっ…？だーかーらーそれは吉田くんじゃなくて吉田くんなんだよ。　うーん、文章で違いを表現するのは難しいなぁ。　えーい、こうなったら苦しまぎれのー！」

３人「た〜か〜の〜つ〜め〜」

涼平「いかん、いかん。ＣＭ中だった。どこまで行ったっけ？　えーっとー…、わかんなくなっちゃったじゃないか吉田くん！あーん、もう！　と・に・か・く・　プロ○ニスプレイヤー松○修造も愛用、鷹の爪団オリジナルリストバンド！！」

涼平「やばい、変な所に○入れてしもた。○ニス…、あーあ、ていうか下ネタかよ！　えーっと、えーっと、こ、これを右手と左手に２つ着用すればあなたも修造に瓜ふたつ！！」

Ｂパート

涼平「キマッタ！キマリまくったよ吉田くん！瓜が２つで瓜ふたつ。　ぷぷぷ、我ながら最高だよ。これで売り上げも２倍だな吉田くん！」

涼平「ん！？…瓜？…うり？…ウリ？…あーっ！　よ、吉田くん！大変だよ、うりだよウリ！爪じゃなくて瓜だよ！　発注ミスだよ、すぐに工場に連絡しないと！　何？もうとっくに間に合わない？それがどういうことか解るかね吉田くん。　つまり、こういうことだよ吉田くん。甚だ遺憾ではございますが…　というなんだかツメのあまい謝罪をしなきゃいけないということなんだよ爪だけに…。」

吉田「…。」

涼平「と、とにかくだな、このことには触れないようにしよう！知らぬ存ぜぬだよ！　触らぬ瓜にタタリ無しだよ吉田くん。」

吉田「…？」

涼平「あっ！いかんいかんすっかりペースに巻き込まれてる。　もはや自分が鷹の爪団かどうかなんてどうでもよくなってる。いや、むしろ喜びさえ感じてきた。　う〜、恐るべしだよ鷹の爪。あーっ、なんか、なんか、勝手に、手、手がー！」

３人「た〜か〜の〜つ〜め〜」

涼平「げっ！まだいたのかよ修造！」

－ｅｎｄ－